年末年始
年末は、ボストン・コモン(Boston Common)という、東京都の代々木公園のような大きな場所で、パレードと花火を見に行っています。パレードは、さまざまな国がいろいろなパフォーマンスをしており、もはやハチャメチャ。多くの国から人が集まっているボストンだからこそ、多様性を考える必要があるのだろうし、一方で、多少の統一感は必要なのかも。花火は、綺麗なまん丸ではないような、色合いのコントラストが足りないような、これは花火ではなくてファイヤーワークス(Fireworks)なのかもしれないと思ったり。花火を見上げるボストンの皆さんは、日本と一緒。みんな笑顔で、中には難しい顔や悲しい顔で、見上げる顔からわかる人生模様はボストンも日本も同じです。
年末は、ボストン・コモン(Boston Common)の後に、ボストン市庁舎(Boston City Hall)で年越しカウントダウンに参加しています。煙とともにレーザービームが照射され、ズンチャカズンチャカ音楽が流れて。日本と違うのは、参加者の人種。人種が異なるとこんなにも笑顔が違うものかと、話す言葉もみんなバラバラ。人種の違いを多様性とするなら、多様性を考えることはとても難しく、そもそも考えること自体に意味はないのかも。
年始は、ミドルセックス・フェルズ・リザベーション(Middlesex Fells Reservation)でハイキング(First Day Hikes)に同僚と一緒に参加しています。その場でタダでもらえる、ニットではなさそうなニット(風)帽をかぶったりして、参加者のみんなでテクテク散歩。お子さんからご年配まで、地元の皆さんが参加している雰囲気。周りを気にせず、マイペースで歩けます。(Y.K.)
ボストンの天候
天候はだいぶ暖かくなっています。寒波で夜中がマイナス5〜10℃弱、日中が0℃前後くらい。寒波は数回くらいなので、そのとき以外は夜中が0℃前後、日中が0〜5℃ないくらい。福島市ほど夜中と日中の気温差はない印象です。気温の単位は℃ (Celsius)ではなく°F (Fahrenheit)が多いので単位換算が少し面倒。マイナス5℃を下回ると20°Fくらい、0℃が30°Fくらい。セルシウスとファーレンハイトは単純に何倍かするという換算ではないので、ある程度は覚えてしまった方が良いかもしれません。
天気予報で寒波が来ると放送されると、丸1日お店を休みにするところもちらほら。大通りはきめの細かい白色のパウダー状のもの、歩道や建物の出入り口は水色のやや細かい砂利状のものといった凍結防止剤? 融雪剤?のようなものがまかれます。大通りは真っ白に。風に舞って黒い靴も真っ白に。靴についてしまうと水で洗わないととれません。僕の場合は、雨が降って靴が濡れることで、白くなっていた靴が黒に戻る感じです。(Y.K.)
クリスマス・イブ、感謝祭(Black Friday, Cyber Monday)、ハロウィン
クリスマス・イブはボストン・コモン(Boston Common)という公園の近くにあるパーク・ストリート教会(Park Street church)の礼拝・ミサに参列しています。ここはプロテスタント教会、十字架にイエス像は付いていません。200人は超えるかなと思うほどの参列者。子どもはブレザーにネクタイ、大人はセミフォーマル。参列者の全員がろうそくを手に持ち、右から左へ、または左から右へ、隣の人に手渡すかのように火をつけてゆきます。ろうそくの手元の部位には円盤状の白い紙が付いており、ろうそくのロウが垂れて火傷になることはありません。堅苦しい雰囲気はなく、みんな笑顔でとても穏やか。手元にあるChristmas Eve Bulletinというパンフレットの歌詞を見ながら牧師と一緒に歌い、最後には全員立ち上がって盛大に歌います。帰り際には、教会の出入り口で牧師と強く握手し、お互いに「メリー・クリスマス!」と言い合う、独特な雰囲気。メリー・クリスマスの意味でさえ、いまいちわかっていない僕のような参列者でも、誰であろうと、温かく受け入れてくれるような感じは他ではあまりないかもしれません。
ボストンでは、日本で年越しそばやおせち料理を家族で食べるように、祝日・祭日に祝うことを大事にしているように思います。
11月は感謝祭(Thanksgiving Day)でターキーを食べるそう。僕は同僚のご自宅にお邪魔してイスラエル・パレスチナ料理をいただいています。地元の皆さんに言わせると、感謝祭の翌日が大事とのこと。その日はBlack Fridayと言い、ボストンに限らず全米で最大のセール日。某オンライン小売業者のブラック・フライデーとは関係がないそう。日本の年末年始セールのように、みんなそろって買い物へ。お店が並ぶNewbury Streetへ行くと道路もお店の中も人でいっぱい。お店によっては、お店の外に並んでもらって、時間ごとに区切って入店してもらうところもあります。お店は準備に大変そうで、翌朝のごみ収集車に回収してもらえるように、お店によってはその日の夜に装飾品などの大量のゴミが山のように道端に並びます。さらに週明けの月曜はCyber Mondayと言い、オンライン・ショッピングの最大セール日になるそう。僕も周りの消費行動に促されて、あれこれ余計なものを購入。‘Veritas’と書かれた水筒を買ったのは良かったかもと思っています。
他にも、10月はハロウィン。スーパーマーケットには巨大なカボチャが並びます。学生などの若い世代はコスプレをしてクラブやバー、ラウンジへ。Harvard Yard近くで、お店に入るために並ぶコスプレイヤーの長蛇の列は東京都内のお店と同じような感じ。家庭のある世代は、家庭によっては、大人は自宅の前に座ってお菓子を手渡す準備、子どもはコスプレして自宅周りの家を訪ねお菓子集めへ。自宅はガイコツやクモの装飾でいっぱいになるところも。幼稚園や小学校によっては、ハロウィン・パーティーをしており、ちょっと覗くと、子どもにとっては夜遊びをしているかのような感じで楽しそう。夜8時ころにはお菓子集めもパーティーも終わって、みんな自宅へ、静かになります。(Y.K.)
Boston周辺と野生動物
Bostonという町は、日本でいう市で良いと思いますので、Downtownというビルが並ぶ都心部から住宅街が中心になる郊外までと、それなりに広いです。僕が見ているのはDowntownからLongwood Medical and Academic Areaくらいまで。あとは、Bostonの隣町であるBrooklineを少し、Harvard Business SchoolやHarvard StadiumがあるLower Allstonあたり、そして、Bostonから見て、Charles Riverを越えたところにあるCambridgeになります。CambridgeもBostonと同じように広いので、MITのKillian CourtからHarvard Yardくらいまで。
Charles Riverを境におおまかに分けると、南側にBoston、北側にCambridgeのイメージ。BostonはCambridgeに比べて高めの建物が並ぶ都心から郊外、Cambridgeは赤レンガの外装が目立つ住宅街かなと思っています。
このような町に野生動物がいます。日本で野良猫を見る頻度くらい、福島市で野良猫を見る頻度より多いくらい、人間の社会に共存しているかのように、よく遭遇します。尻尾を猫じゃらしのようにピクピクと動かすリス、両手の手のひらに乗るくらいの大きさの茶色のうさぎ、アヒルより数倍は大きいかなと思うサイズのカモ(カナダガン)、堂々と道を横断するシチメンチョウ(ターキー)。この時期は冬眠に備えてか、みんなムチムチです。天敵がいなく、人と一緒に生活している感じ。一方で、これらの野生動物の天敵になりうる野良猫は見かけません。先日、野良猫だと思って近づくと、飼い主が玄関から出入りさせている飼い猫。真っ黒で太々しく僕をひと睨み。飼い主に聞くと、名前はNinjaというそうな。黒だからNinjaだ、と飼い主。日本人にはあまりない発想かもしれません。
ちなみに、犬はいつも飼い主と一緒。スーパーマーケットでも、レストランでも、飼い主と一緒に入ってきます。日本のように外に繋いで待たせることはしません。大学の図書館にも入ってきます。犬はすごく幸せそう。ただ、レストランで、飼い主が食事をしているのをテーブルの下から覗いている犬の様子は、幸せなのか、そうではないのか、何とも言えない感じではあります。(Y.K.)
くるみ割り人形 | ボストン・バレエ
ボストン・バレエでくるみ割り人形(The Nutcracker)を鑑賞しています。舞台上での目を見張る躍動感は素晴らしいの一言。非日常を感じることができます。
僕のようにバレエをあまり鑑賞したことがないと、場面によってはストーリーがよくわからないことがあります。くるみ割り人形のストーリーをある程度は事前に読んで鑑賞しているけれど、舞台の左側で、真ん中で、そして右側で、ときには奥で、ダンサーが同時進行でストーリーを進めるため、左側を見ていると右側のストーリーに追いつけず、右側を見ていると今度は左側に追いつけずといった現象が起こります。でも、これが舞台の躍動感に人を惹きつける芸の美しさを添えているように思います。とはいえ、僕の同僚のお子さんが「(ダンサーが舞台の上でどうして)踊り回っているの?」と公演中に言う気持ちはわかります。これは何度でも鑑賞したくなりますね。
40th Anniversary Takemi Symposium
各国の武見国際保健プログラムのフェローにお会いできる機会に参加しています。Digital Healthをテーマに、さまざまな国のアイディアや有識者の考えを聞く機会で、たいへん充実した時間を過ごせています。各国のフェローと話すことで、1つのテーマについて複数の国で同時にデータを収集することは挑戦の1つかなと感じいます。
Digital Healthについて思ったことが1つ。AIで医療保険制度の仕組みを改善する、診療体制や診療の方法を改善することを考えるときに、どこの国で実証するか、どの医療機関を対象にするか、どのような患者さんを対象にするかは検討されているけれど、どのような専門医を対象にするかの検討は比較的少ないのかなと感じています。専門領域によって医学に対する考え方はおそらく異なり、AIに求める内容もおそらく違うはず。プライマリ(ヘルス)ケアではたらく医師を対象にしたとしても、医師の専門領域は日本のようにさまざまであることが多い。
プライマリ・ヘルス・ケアの診療をトレーニングした医師、家庭医療学を学んだ医師、家庭医、総合診療医を対象にAIの有用性を実証してみるのはどうだろう。医療機関の診療などの内部のシステムだけでなく、医療機関どうしや医療機関と介護・福祉との連携にも関心をもっているので診療の視点から医療保険制度の仕組みを考えることができそうですし、患者さんの本当の気持ちを知るためにどのように質問したらよいか、接したらよいかを知っているのでAIを使った診療にも貢献できそう。公衆衛生専門家や疫学専門家などの先生とも協働しやすいように思います。(Y.K.)
携帯電話とNextplus
僕はソフトバンクのアメリカ放題というプランを使っています。米国国内でのインターネット接続、日本との通話、米国内での通話がすべて無料になります。データ容量の制限はありません。ソフトバンクに毎月支払う金額プランを最低額にして使っています。アメリカ放題は、このプランを使うために新たに加入するものではなく、ソフトバンクの契約をしている人であれば誰でも最初から入っているもののようです。僕は何も手続きをすることなく、iPhoneをそのままボストンに持って来て、データローミングをオンにして使っています。米国でつながる電波はすべてアメリカ放題の対象になるようです。1つ気をつけることは、Apple IDの国を米国にして、米国の銀行を登録する必要があります。この操作をすることで米国内のアプリをダウンロードできるようになります。
しかし、これだけでは1つ困ったことが起きます。それは米国の番号がないということ。アメリカ放題で通話はできますが、+81から始まる日本の番号になります。このような米国外の番号でお店などに電話すると、多くの場合、電話に出てくれません。アプリの登録も、米国内の10桁の電話番号でしか登録できないようになっていることが多いです。僕はNextplusというアプリで米国の番号を取得しています。無料でも有料でも、どちらでも取得ができます。このようなIP電話番号は銀行での電話番号の登録には使えませんが、日常生活で困ることはなく、テキストメッセージを含め快適に使えています。(Y.K.)
銀行とZelle
ボストンで最初にすべきことは銀行口座の開設と思います。僕はHarvard Yardの近くの1414 Massachusetts AvenueにあるBank of America Financial Centerで開設しています。銀行の担当者がDS-2019の内容を確認するとすぐに口座開設を進めてくれます。その場でDebit Card(日本のキャッシュカード)を受け取り、およそ1週間後にクレジットカードが自宅に郵送されます。米国発行のクレジットカードの利用歴がないとクレジットカードは作れないと聞いていましたが、あっさりと作れています。紙媒体の通帳はなく、アプリなどのインターネット上で帳面を管理することになります。
僕はBank of Americaの口座に、日本にいる身内に国際送金してもらっています。両替にかかる為替手数料をできるだけ抑えるために、FX会社で口座を開設して円からドルに両替し、FX会社のドル口座から日本の送金用のドル口座へ送金して、最終的にBank of Americaの口座に送金する方法があると聞きます。僕は開設していませんが、FX会社の口座と日本の送金用のドル口座を開設するのは大事かもしれません。ゆうちょ銀行を使っている人には、インターネットで送金・入出金の管理ができるゆうちょダイレクトというサービスがあります。このサービスを使うためには、ゆうちょ認証アプリというアプリか、トークンというワンタイムパスワード生成機が必要になります。ボストンでゆうちょ認証アプリは起動できないので、トークンを使うことになります。僕はトークンを使っていませんが、ゆうちょ銀行は、原則、ゆうちょダイレクトの海外からの利用や動作を保証していないので、日本国内で身内の口座に送金しておいて後に身内に国際送金してもらうのが安全と思います。
家賃の支払いは、原則、米国の銀行から支払うことになります。僕はZelle(ゼル)を使ってインターネットで、毎月1日にその月の家賃を支払っています。大家さんがZelleに電話番号を登録しているので、Zelleを使ってその電話番号に送金します。登録された電話番号に送金するシステムは、お金の受け取り等で間違いが起きそうで心配になりますが、ボストンではそれなりの数の人たちが、電話番号かメールアドレスを登録してZelleを使っているようです。(Y.K.)
Boston Red Sox
Red SoxのホームであるFenway Parkで、Red SoxとRaysの試合を観戦。
Fenway Parkの入り口は、試合がないと静かな感じも、今日のように試合があると日本でいう夏のお祭りのような感じです。屋台のようなお店が並ぶ、楽しい感じ。Red Soxのベースボールキャップやパーカーなども売っています。
ゲート型の金属探知機を通って入り口から中へ。リュックサックのようなバッグ類は持ち込めません。ポシェットのような小さなものは持ち込めるみたい。多くの人が何も持たずに中へ。
Fenway Parkの大きさは思っていたほど大きくなく、日本で野球観戦をそれほどしたことがないので比較はできないけれど、小ぶりな方かなと思います。シンプルなデザインの観客シート、プレイグラウンドと観客席との間にネットのようなものがない見晴らしの良さ、電子音が流れそうな電光掲示板を見ていると、1990年前後の映画メジャーリーグを見ているような気持ちになります。
試合が始まる直前に国歌斉唱。選手はもちろん、観客も総立ちで斉唱。斉唱するまでは皆んなバラバラなのに急にひとつにまとまるような、真面目な雰囲気はなんとなく日本と違います。
試合はRed SoxがRaysを追い上げる展開。盛り上がって見応えあり。僕と同じ名字の日本人選手は、当たり前かもしれませんがプレイ内容も見た目も他の選手と何も変わりなく、日本人というよりRed Soxのメンバーそのもの。他の観客と一緒に声を出したり、ときにはため息をついたり、楽しい時間を過ごせます。
Fenway Parkに行くときに気をつけたいことは3つ。1つ目は、先に書いたように、バッグ類は持ち込めないこと。2つ目は、Fenway Parkの中でさっぱりしたナチョスと味の強いクリームチーズを合わせたメニューを注文できること。食べ応えはありますが、クリームチーズがどっしりとお腹を満たし、1人で食べきるのは難しいかなと思います。注文するときは数名でが良さそう。最後は、思っていた以上に寒いこと。Fenway Parkの外よりも中の方が寒い。風通しが良いためか、7回くらいまで試合が進むと、しんしんと冷えてきます。厚着はお勧めしたいです。(Y.K.)
市役所の手続きと車の売却
市・県民税、国民年金保険料、社会保険・国民健康保険の保険料、転出届、マイナンバーカードの返納などの事務手続きは市役所へ。自動車税の手続きは県庁へ。どこもスムーズに対応してくれます。これらの手続きは渡米する直前でも良いかもしれません。マイナンバーカードは直前まで使えると便利かも。
これらの手続きをしてから車の売却をしようとすると困ることが起きます。車の売却には必ず印鑑登録証明書が必要になります。廃車にするときでも同じ。印鑑登録証明書がなくても売却や廃車にする方法はありますが、面倒な対応になるようです。印鑑登録証明書は市役所でもらえますが、そのときに住民票が必要になります。住民票は、当然ながら、転出届を出してしまうともらえません。僕は、転出届を届け出てしまっていたので、再度、転入届を出し、その場で住民票をもらい、そしてその場で印鑑登録証明書をもらって車を売却し、翌日に再度、転出届を出しています。車は購入したところのガリバーで売却しています。(Y.K.)
ボストンのアパートと引っ越し
ボストンのアパートはエイブルにお願いしています。ボストンにはエイブル支店があります。光熱費込み、食器類付き、コンロやオーブン付きの台所、電子レンジなどの家電、ひと通りの家具、布団などの寝具がそろったスタジオタイプ(キッチン付きワンルーム)の物件を選んでもらっています。洗濯機と乾燥機は共用。エアコンはありませんが、シーリングファンとセントラルヒーティングがあります。光熱費込みであるため、電気、ガス、そしてインターネットの開設を自身でしなくて良いのは楽です。家賃1ヶ月分をエイブルに支払う必要がありますが、入居時は大家さんと一緒に担当者が来て、家賃の支払い、携帯電話番号の取得、銀行口座の開設、ソーシャル・セキュリティ・ナンバーの取得、自動車運転免許の取得、日本語での診察ができる医療機関、日本人が働いている美容院、日本の食料品が変えるお店、日本食レストランなどについて1時間以上かけて丁寧に説明してくれます。物件の場所はCentral Squareの近く。Harvard YardにもLongwoodにもアクセスしやすいところになります。渡米する前に、入居月と最終の月の家賃、そしてエイブルに支払う家賃1ヶ月分の費用をWISEを使ってエイブルに支払っています。ボストンでは原則、賃貸の途中解約や家賃の日割りといった考え方はないようです。そのため、最終の月の家賃を初めに支払う仕組みになっています。
日本人はBrook House Condominiumに住む人が多いようです。共有スペースにテニスコート、ピックルボール(パドルテニス)のコート、バスケットコート、プール、ジムなどがあります。テニスコートは屋外のハードコートが3面、夜間照明あり、予約もでき、居住者であればいつでも使えるようです。建物には管理人がいて、特定のカードがないと入れません。セキュリティがしっかりしている印象。値段は他と比べてそれほど高くなく、安全に生活できそうです。僕はこちらを選んでいませんが、日本人どうしの交流がしやすいように思います。
日本からボストンへの引っ越しはスーツケースなどの手荷物のみ。問題は、日本での本と家具をどうするか。
本は、ボストンへ持ってゆく一部を除いて、未来BOOKという自炊代行サービスを使ってPDFにしています。分厚いものから、大きいものまで、合わせて500冊以上をダンボールに詰めて先方に郵送。後にDropboxでPDFになった本が共有されます。PDFの質は十分で、パソコンを使って読んでいます。
家具は適宜、売却。洗濯機などの家電製品は、購入してから5年経つと大手のリユースショップでの買取は難しいようです。僕は地元のリユースショップにお願いして、5年以上経つ電化製品を含め買い取ってもらっています。ただし、肩揉みマッサージ機は医療機器の対象になるようで買取はしてくれません。
ちなみに、ニトリの家具やユニクロの衣類は本当に安くでしか買い取ってくれません。衣類は、クリーニングに出してビニール包装の状態でも数円程度になってしまいます。(Y.K.)
保険
J1ビザで渡航するとなると、多くの場合、大学や研究機関は保険の加入を義務付けるようです。僕も保険の加入が必要になり、AIG損保の海外留学保険(海外旅行保険)を選んでいます。ボストンで保険を選ぶとかなりの高額になるようです。渡米する前に、国内の保険を選んだ方が無難かもしれません。
AIG損保の海外留学保険(海外旅行保険)で気をつけるべき点は2つ。
1つ目は、当たり前かもしれませんが、この保険の契約は国内で行う必要があります。手続きはオンラインですが、保険証書などは紙媒体で郵送にて受け取ることになります。手続きをしてから1週間ほどで郵送されます。国外の住所に郵送することはできません。2〜3週間ほどかかることもあるようで、余裕をもって手続きをする方が良いと思います。
2つ目は、僕のように1番安い保険を選ぶと、既往症は補償されません。国内で定期受診があり、日ごろから定時で飲んでいる薬がある場合、米国で定期受診を継続することは、この保険ではできないと理解しています。僕は、定時で飲んでいる薬はありませんが、トリプタン製剤を頭痛発作時に飲むので、国内で多めに処方してもらい、ボストンに持って来ています。(Y.K.)
J−1ビザと松川郵便局
J-1ビザの申請は、I-901 SEVISの支払い(オンライン)→DS-160の記載(オンライン)→在日米国大使館・領事館でのVISAの手続き、の3段階。
I-901 SEVISの支払いはオンラインですぐにできます。
DS-160の記載はオンラインもややたいへん。悪いことはしていませんよね、といった項目がたくさんあり、その都度、していません、をクリックしてゆきます。
在日米国大使館・領事館でのVISAの手続きもややたいへん。オンライン上で手続きできる時間帯を予約してから向かいます。大使館・領事館の入り口に向かう道は決まっていて、あちらこちらに警察官が立っており、多くの場合、警察官に大使館・領事館に向かう目的を聞かれます。大使館・領事館に入るときは、空港の手荷物検査と同じ。僕が携帯していた小さなハサミは没収。何よりもの問題はパソコンを持ち込めないこと。方法は1つしかなく、最寄り駅の溜池山王駅のコインロッカーに置いてくるしかありません。大使館・領事館から溜池山王駅まで歩いて3分ほど、ただし、溜池山王駅は地下鉄で、地上出口からさらに3分ほど歩いた地下の廊下にコインロッカーがあります。最寄り駅を探すなどでドタバタしていたら、予約した時間帯から30分ほど遅れてしまい。時間帯は目安だけのようで、問題はなくVISAの手続きへ。椅子などはなく、空港で大きい荷物を預けるのと一緒で、ジグザグに立って並び、自身の順番を待ちます。結構スムーズで、それほど待ち時間はない印象。自身の順番が来て、ここで困ったことが1つ。写真を持って行きましたが、背景を白色にするべきことを見落とし、再度撮り直すことに。国内で写真を撮ると、特に指定をしないと水色の背景に。大使館・領事館が指定するサイズにも苦慮しましたが、これは適度に切って問題なく。再度撮り直すのは良いのですが、大使館・領事館に一度入ると途中で出ることは許されません。大使館・領事館の中にある証明写真機で撮り直します。ただし、現金のみ。それも千円札まで。新500円硬貨も使えません。現金が手持ちになかったため、写真のみ後日に提出することに。写真の提出ができたら、その時点からVISAの手続きが始まり、およそ1週間ほどでパスポートと一緒に自身が指定した住所に送られてきます。そのため、この1週間はパスポートが手元にない状態になります。大使館・領事館を出てから、駅構内の証明写真機ですぐに写真を撮って、emailで提出。が、本当はmail(郵送)で提出をする必要が。その後、1週間経って、VISAがいつ頃届くか電話で確認したところ、まだ写真の提出ができていないと。大使館・領事館での口頭での説明で「mailで提出してください」と、説明の紙にも「mailで」。emailとmailの区別に気づかず、mailと言われ、日本語と同じ感覚で電子メールと思い込んでしまい。急いで郵送で提出。その後、郵便局のレターパックで無事にVISAが手元に。VISAは紙媒体で、パスポートの中に貼られて来るのですね。
ちなみに、配達を待たずに、松川郵便局にレターパックを受け取りに行っています。休日は松川郵便局は休みになりますが、松川郵便局に併設された松川集配センターは開いており、そこで受け取ることができます。この松川集配センターは場所がわかりにくく、インターネットでは見つけることができません。松川郵便局の裏手に、道路側からは見えないところに位置しています。(Y.K.)