40th Anniversary Takemi Symposium

各国の武見国際保健プログラムのフェローにお会いできる機会に参加しています。Digital Healthをテーマに、さまざまな国のアイディアや有識者の考えを聞く機会で、たいへん充実した時間を過ごせています。各国のフェローと話すことで、1つのテーマについて複数の国で同時にデータを収集することは挑戦の1つかなと感じいます。

Digital Healthについて思ったことが1つ。AIで医療保険制度の仕組みを改善する、診療体制や診療の方法を改善することを考えるときに、どこの国で実証するか、どの医療機関を対象にするか、どのような患者さんを対象にするかは検討されているけれど、どのような専門医を対象にするかの検討は比較的少ないのかなと感じています。専門領域によって医学に対する考え方はおそらく異なり、AIに求める内容もおそらく違うはず。プライマリ(ヘルス)ケアではたらく医師を対象にしたとしても、医師の専門領域は日本のようにさまざまであることが多い。

プライマリ・ヘルス・ケアの診療をトレーニングした医師、家庭医療学を学んだ医師、家庭医、総合診療医を対象にAIの有用性を実証してみるのはどうだろう。医療機関の診療などの内部のシステムだけでなく、医療機関どうしや医療機関と介護・福祉との連携にも関心をもっているので診療の視点から医療保険制度の仕組みを考えることができそうですし、患者さんの本当の気持ちを知るためにどのように質問したらよいか、接したらよいかを知っているのでAIを使った診療にも貢献できそう。公衆衛生専門家や疫学専門家などの先生とも協働しやすいように思います。(Y.K.)

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