クリスマス・イブ、感謝祭(Black Friday, Cyber Monday)、ハロウィン

クリスマス・イブはボストン・コモン(Boston Common)という公園の近くにあるパーク・ストリート教会(Park Street church)の礼拝・ミサに参列しています。ここはプロテスタント教会、十字架にイエス像は付いていません。200人は超えるかなと思うほどの参列者。子どもはブレザーにネクタイ、大人はセミフォーマル。参列者の全員がろうそくを手に持ち、右から左へ、または左から右へ、隣の人に手渡すかのように火をつけてゆきます。ろうそくの手元の部位には円盤状の白い紙が付いており、ろうそくのロウが垂れて火傷になることはありません。堅苦しい雰囲気はなく、みんな笑顔でとても穏やか。手元にあるChristmas Eve Bulletinというパンフレットの歌詞を見ながら牧師と一緒に歌い、最後には全員立ち上がって盛大に歌います。帰り際には、教会の出入り口で牧師と強く握手し、お互いに「メリー・クリスマス!」と言い合う、独特な雰囲気。メリー・クリスマスの意味でさえ、いまいちわかっていない僕のような参列者でも、誰であろうと、温かく受け入れてくれるような感じは他ではあまりないかもしれません。

ボストンでは、日本で年越しそばやおせち料理を家族で食べるように、祝日・祭日に祝うことを大事にしているように思います。

11月は感謝祭(Thanksgiving Day)でターキーを食べるそう。僕は同僚のご自宅にお邪魔してイスラエル・パレスチナ料理をいただいています。地元の皆さんに言わせると、感謝祭の翌日が大事とのこと。その日はBlack Fridayと言い、ボストンに限らず全米で最大のセール日。某オンライン小売業者のブラック・フライデーとは関係がないそう。日本の年末年始セールのように、みんなそろって買い物へ。お店が並ぶNewbury Streetへ行くと道路もお店の中も人でいっぱい。お店によっては、お店の外に並んでもらって、時間ごとに区切って入店してもらうところもあります。お店は準備に大変そうで、翌朝のごみ収集車に回収してもらえるように、お店によってはその日の夜に装飾品などの大量のゴミが山のように道端に並びます。さらに週明けの月曜はCyber Mondayと言い、オンライン・ショッピングの最大セール日になるそう。僕も周りの消費行動に促されて、あれこれ余計なものを購入。‘Veritas’と書かれた水筒を買ったのは良かったかもと思っています。

他にも、10月はハロウィン。スーパーマーケットには巨大なカボチャが並びます。学生などの若い世代はコスプレをしてクラブやバー、ラウンジへ。Harvard Yard近くで、お店に入るために並ぶコスプレイヤーの長蛇の列は東京都内のお店と同じような感じ。家庭のある世代は、家庭によっては、大人は自宅の前に座ってお菓子を手渡す準備、子どもはコスプレして自宅周りの家を訪ねお菓子集めへ。自宅はガイコツやクモの装飾でいっぱいになるところも。幼稚園や小学校によっては、ハロウィン・パーティーをしており、ちょっと覗くと、子どもにとっては夜遊びをしているかのような感じで楽しそう。夜8時ころにはお菓子集めもパーティーも終わって、みんな自宅へ、静かになります。(Y.K.)

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